黄昏を歌う

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 昔々――気が遠くなるほど昔。  神様は地球を作りました。  ひとつの世界―――時が生まれる場所――時源を作ったのです。  時源を作った神様はその世界の時の流れを止めることは許されず、また、直接手助けをすることは許されなかったのです。  神様は心配で心配で、魂の姿になる前に、自分の体を使って四匹の獣を作りました。  世界に生まれた命を守るための命を。    そして神様は体を消されてしまいました。  それからずっと神様は魂となって世界を見守り続けました。  何百年、何千年と月日が流れ、世界にはたくさんの生物と人間が生まれました。  しかし、人間が生まれるのとほぼ同時に不可解な現象が起きました。
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