0)20x6.5.30 世界は結局人の周りにしか存在し得ないんだ

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 すっと開いた瞳に痛いほどの青い閃光が射し込む。手にしていた鎖が光を持って俺を中心に駆け出した。  得物が俺の力を媒介に次々と《禍》を仕留めて行く。  俺はただ傍観しているだけ。  流れ星が光を失うかのようにモノが消えていくと、《昴流》も同時に光を失っていく。  光が完全にうせたときには、なぎ倒されてしまった木々の残骸が無惨に転がっているだけだ。  まあこれだけ樹があるから全体からすれば些細な変化だ。うん、たぶん。  静寂が唐突に訪れて、妙な静けさが、あたりに広がっていた。
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