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そっと寝台に横たわる人の冷たい額に触れた。
銀色の髪と伏せられた目蓋の先についた睫もその色。
開かれていないが瞳もその色。
肌は血がうせているのか、日に一年近く当たっていないからなのかわからないけれど、処女雪のように白い。
片方の耳につけられた月の形をしたピアスに触れると、俺の胸元にあるそれも呼応するように熱くなる。
寝台の傍らにひざをつくと、寝台に頬杖をついた。
何も変わらない。
あの事件が終わったあの日から一度も動くこともなく眠っているのだ。
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