6人が本棚に入れています
本棚に追加
「何か? 幽霊でも見たかい?」
「いや、実際には見えていない。が、俺がベッドで女の上になった時にね、何やら視線を感じるんだよ。それもベッドの下からだ」
友人の顔は次第に真剣な表情に変わっていった。
「その視線がね、その感覚がずっと続くもので、余りに気味が悪くて、吐き気をもよおして来たんだよ。で、一旦止めてベッドの下を覗いたんだが、何もない。誰も居ない。そんな、人の入るスペースなんて無いんだよ」
友人はどうやら、少し霊感が有るらしかった。霊感の無い僕は、彼に少し羨ましさを感じながら、興味津々で聞いていた。
「もう一度、女と始めようとしたが、やはり気分が悪くなってね。結局何もせずに出て来たよ。後から女にも聞いたが、同じ感覚があったらしいよ」
最初のコメントを投稿しよう!