優しい詩(私編)

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『小さな世界』 闇の中でもがくあなた 闇は絶望と欲望を 連れ笑っている 光は小さく悲しそうに 微笑むだけ 声は届かず 手は伸ばせない 夢の中で過ごすような それはそれはとても 小さな世界 抱き締めて ぎゅっとして 託された想いで包んで 長い長い私たちの歴史(とき)を終り(ゼロ)に向ける 病は進み 心は荒み 体は悲鳴をあげる それでも 光は消える事なく 微笑むから あなたは飛び立って 翼を揺らして 心を揺らして ただ光を探し続けた 『あなたには守りたい人はいますか?』 闇は羽ばたく 光を隠すように その逆流は 時に音楽のように 時に罵声のように ゆっくりと歴史(とき)は流れる だから それはそれはとても 小さな世界image=442607330.jpg
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