2月15日

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どっか南の島の学校でのこと。 一日を終えて帰ろうとしたが、なにか様子がおかしい。 なんか外に出られないらしい。 どうしたものかとうろたえていると、 校舎が急にボロくなった。 そして敵が徘徊しだした。 見た目や言動は人間そのものだが、なんか敵らしい。 クラスの皆であれやこれやして危機を乗り越え、 夜まで持ちこたえた。 敵は夜は襲ってこない。 俺たちは教室を根城にし、 とりあえず今日を凌げたことを祝った。 すると、外で花火が打ち上がる音と大勢の歓声が聞こえた。 窓から外を見ると、山の向こうから色とりどりの火が吹き出していた。 クラスの一人が言うには、あっちにも学校があるらしい。 あちらさんも似たような状況で、ハデにお祝いしてるのだろう。 俺と数人はベランダに出て花火を眺めた。 手摺はボロボロに錆びていたので、窓に背中を預けながら。 さて中に入ろうかという時に、 ついうっかり朽ちた手摺に体重を預けてしまった。 手摺はそこを起点に全体が崩れ落ちた。 俺も危うく落ちるところだったが、なんとか踏みとどまった。 安堵しながら手摺があった場所を見ると、 そこには朽ちた手摺ではなく、新品同然に光沢を放つ手摺があった。 きっと、こうやって校舎を再生していけば、いつか外に出られるのだろう……。
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