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彼女は空いた皿から順に洗い、今は最後の一枚を洗っている。
その間は沈黙。
気まずい訳ではないが、俺としてはどうにも落ち着かない。
「洗い物終わりです!」
そう言ってからこの世界のお茶だろうか?を持ってこちらに来て向かいの椅子に座っていた。
「…………」
「…………」
しーん
どちらからも話さず、お茶の湯気だけが昇る
「……あのさ…」
どう切り出すか迷ったが、俺から勇気を出して聞くことにした。
「名前まだだったよね?俺はトモキ・クドウ、君は?」
だいたい、地球、しかも日本の名前と異世界とでは、名前と苗字は反転すると寝る前に予測を建てて名乗ってみる。
「トモキ…さんです…か?私は…クレア・シルフィです。なんで死にそうだったんです?」
「と、言っても…俺……名前以外は記憶に無いんだ…」
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