第一章

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記憶はあるが今は嘘をつかせてもらう。それはもう決定事項だ。 「そう…なんですか……」 何故か、彼女クレアの方が暗い表情をしだす。 罪悪感が無いとは言えないが、つとめて明るく話しかける。 「あ、クレアが気にする事無いよ?えーっと…」 が、話の内容が思い浮かばない。 「これからどうするです?」 どうしようと悩んでいたら、クレアから先に質問してくれた。 「常識とかも綺麗さっぱりだから、クレアさえよければしばらくお世話に…」 「本当です!?」 暗かった表情がいっきに明るくなる。 何故? 「あ、そういえばエルフと俺みたいな人間と一緒で大丈夫なの?」
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