第一章

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「…あ、はい…大丈夫です…トモキさん?」 俺の声を聞いて、安心したのかクレアの震えは収まり、何とか椅子にまで戻る。 (怒りに任せちゃダメだ) クレアが戻る間も、ゆっくりと丁寧に落ち着きを戻そうとする。 (アレ?そういえば) ふとした疑問があるので、聞いても良いのかわからないけどクレアに聞かないことにはわからないので悩んだ挙げ句。 「トモキさん!どうしたですか?難しい顔して?」 どうやらクレアは一生懸命話しかけてくれていたようだ。 「あ、うん、ごめん。クレアはなんで…その…言ったら悪いけど、そんなヒュム族の俺を助けたの?」 そう、地球の人間だろうが、この世界のヒュム族だろうが、エルフ族にとっては憎むべき存在だろう…
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