第二章

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お馴染みの泉である。 「力があったら…」 落ち着かせようと泉の前に居るのだが、やはり考えはグルグルとループして空回り。 無くてもこの世界の人に、負けないのならどれ程良いか。 だけど、きっと現実は違う。 今の俺ではクレアや…いや、簡単な魔法を放つヒュムの子供にすら負ける自信が… (こんな自信は無意味だな) 落ち着かせる処か、ドンドンナーバスになっていく俺。 [力が欲しいか?] (ん?) 落ち込んでいた俺に声がかかる。 キョロキョロと周りを見渡すも、後方にはクレアの家、前には不思議な泉、左右は森である。 [ヒュムの子よ、お主力が欲しいか?] 今度はハッキリと聞こえ、恐る恐る泉の方へ向く 。
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