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世間様に言わせてみれば、例え死ななくったって、可哀想な子はたくさんいる。
しかし、だ。
彼らが可哀想って、誰が決めた。
その手の人達は、世間に可哀想と言われるまで、自分を可哀想だなんて、思わなかったはずだ。
それが、普通だったのだから。
彼らを可哀想にしたのは、世間だ。
テレビで、その人達を可哀想と言う奴らだ。
それに乗せられては、つい援助なんて形の自己満足をし始める奴らだ。
あたしは、もし手術ができるとしても、それに莫大な金がかかるのなら、手術なんか受けない。
支援なんて、お断りだ。
そんな欲丸出しの金で生き残ったって、自分を一生責めるだろう。
無理矢理受けさせられたら、今度こそ本気で死ぬまでだ。
あたしは、決して可哀想なんかじゃない。
世界中の人に可哀想と言われようと、あたしだけは、自分を可哀想とは思わない。
いつまでもぬるま湯に浸かっていて、風邪をひくのは自分だ。
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