2.自動販売機

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世間様に言わせてみれば、例え死ななくったって、可哀想な子はたくさんいる。 しかし、だ。 彼らが可哀想って、誰が決めた。 その手の人達は、世間に可哀想と言われるまで、自分を可哀想だなんて、思わなかったはずだ。 それが、普通だったのだから。 彼らを可哀想にしたのは、世間だ。 テレビで、その人達を可哀想と言う奴らだ。 それに乗せられては、つい援助なんて形の自己満足をし始める奴らだ。 あたしは、もし手術ができるとしても、それに莫大な金がかかるのなら、手術なんか受けない。 支援なんて、お断りだ。 そんな欲丸出しの金で生き残ったって、自分を一生責めるだろう。 無理矢理受けさせられたら、今度こそ本気で死ぬまでだ。 あたしは、決して可哀想なんかじゃない。 世界中の人に可哀想と言われようと、あたしだけは、自分を可哀想とは思わない。 いつまでもぬるま湯に浸かっていて、風邪をひくのは自分だ。
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