1章 日常

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この戦争が始まったのはつい最近の出来事だ…って言っても200年くらい前なんだが。 この戦争のキッカケはとある国が忘れ去られた兵器『核ミサイル』という凶悪な武器で数国を攻撃した事から始まった、『核』が放つ放射能等の有害汚染物質が空気を汚し、人が作った銃・爆弾・戦車・戦闘機等の硝煙が俺達の目の前の状態を汚していく…最悪な状態だよまったく 「戦争なんて嫌いだね、手が汚れないとは言え、争う理由がない奴等を殺していく罪悪感が残るから…俺は参加したくはないんだがね」 「奇遇だな銀二、俺もそんな感じだよ」 自己紹介が遅れたが、俺は西村銀二(ニシムラ ギンジ)、普通に生活していたら大学4年だろうね、うん 得意な事は…強いて言えば剣道と八極拳、こればかしは幼い時から親父からみっちり教え込まれてるから剣道は7段だったかな… さっきから話しているのは篠原祐一郎、俺と同い年だ。 コイツとは小学校からの友人で柔術を教え込まれていたんだ、俺もコイツには勝てないよ… 「時によ銀二」 「何だ祐一郎」 「お前さん『幻想卿』って知ってるか?」 「幻想卿?何だそれ」 「幻想ってか理想郷だね、まさに楽園ってヤツ、しかも昔の産物『妖怪』ってのもいるらしいぜ」 「妖怪…ねぇ…」 「行ってみたくねぇか?幻想卿」 「おいおい、現実逃避も大概にしろよ、在るわけないだろそんな場所」 「でもよ、憧れるだろ?銀二」 「そりゃ…あったら行ってみたいけどよ」
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