1章 日常

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「ちくしょーーーーー」 まっ逆さまに落ちていく銀二 「西村中佐ーーー!」 叫ぶ真、真は咄嗟にロープを投げるが、それは意味を成さなかった ***「落ちる感覚はどうかしら?」 「最悪だばかやろーーーー!!つか誰だあんたはーーー!!」 落ちていく銀二にふと声が掛けられる、若い女性の声だ 紫「いきなりご挨拶ね、私の名前は八雲 紫(ヤクモ ユカリ)、貴方が望んだ世界へ連れて行ってあげるわ☆」 「それより何時までこの状態でいさせるつもりなんだーーー!!」 銀二が文句を言うのも当たり前だろう…まだ落ちているのだから 「あと少し待ちなさいな、折角説明してあげているのに…」 「説明だと?何のだ」 「幻想卿よ」 「What's?」 今何て言った?幻想卿?おいおい、冗談は程々にしてくれよ… 「もう一回言った方が良いかしら?幻想卿よ、幻 想 卿」 「は?」 「ようこそ幻想卿へ」 ドサッ 「痛ってぇ!!」 何か久々の土の感覚、腰が痛い、どうやら打ち付けられた様だ… 「何処だよココは…」 立ち上がって目に入ったのは…絶対に目に悪い赤い館 「目が痛くなりそうな屋敷だな………ん?人が居る」 見つけたのは一人の女性、チャイナ服っぽい服装だ 「中国人?」 ……まぁ良い、ココは何処か聞いてみるか 「すいませーん」 へんじがない ただの ちゅうごくじん のようだ 違う違う、寝てるだけか 「おーいそこの中国人」 ***「中国って呼ぶなー!!」 「うおっ!!」 飛び起きた、いやビックリしたわ、いきなりアッパーカットやってきたし 「あわわすみません、癖でつい…」 「癖でやるなよ、つい…って殺す気だったのかよ!!」 美鈴「本当にすみません!あっ私の名前は紅 美鈴(ホン メイリン)っていいます、えっと…何か御用で?」 「すまない、俺は西村 銀二だ……いきなり変な質問するけど…ココは何処?」 「あ~、貴方外来人ですね、ココは幻想卿って世界で、この館は紅魔館です」 「外来人?」 「外の世界から来た人達を外来人って言ってます」
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