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【詩希檻々】
白い世界が見たいの
無垢なまま 染まらないままの
終わる世界が見たいの
無惨なまでに 凄惨な夢を
見せてよ――
消え行く彩度 欠片にプリズム
迷い道 回り道
行く手は
ただ白く染められていたよ
頭の中とろかす様に
染み込む無味 飛び込む白
世界をモルヒネに
変えて
聴こえた 君の雄叫びを
囁かれた雑音が 掻き消すの
望んだ世界が見たいよ
飽きたらずに世界は飽和して
消え行く街 潰えた希望
無明の中 鮮血の中を
今一度繰り返して
心の中叶わぬ夢
画用紙だけ広げてみる
変わらずに悲鳴だけ
頭揺らしたの
陽炎となれたなら
幻想に消えれたなら
私は何も要らないよ
揺らいだのは 崩れたのは
私の存在意義だけで
染めて 消して 揉み消して
消えたい半端な私なら
今一度、針を突き立てた
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