1人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな時にね。現れたんだよ、僕の天使が。
真っ赤なずきんを被った笑顔の似合う女の子。
「大丈夫?あっ!あなた怪我してる!手当てしないと!!」
その娘は、ぶどう酒とパンの入ったカゴから、絆創膏を取りだしてはってくれた。
そんな手当て意味が無いって?
気持ちだよ、気持ち。
人間の優しさにふれたのは初めてだった。
「ねぇ。まだ痛む?あっ。おまじないしてあげるね!痛いの痛いの神様のところに飛んでけ~!!ほらっもう痛くないでしょ?」
「君は………」
「えっ?今なんて?」
「君は、僕が事が怖くないのか?」
最初のコメントを投稿しよう!