もしも…~あかずきん~

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そんな時にね。現れたんだよ、僕の天使が。 真っ赤なずきんを被った笑顔の似合う女の子。 「大丈夫?あっ!あなた怪我してる!手当てしないと!!」 その娘は、ぶどう酒とパンの入ったカゴから、絆創膏を取りだしてはってくれた。 そんな手当て意味が無いって? 気持ちだよ、気持ち。 人間の優しさにふれたのは初めてだった。 「ねぇ。まだ痛む?あっ。おまじないしてあげるね!痛いの痛いの神様のところに飛んでけ~!!ほらっもう痛くないでしょ?」 「君は………」 「えっ?今なんて?」 「君は、僕が事が怖くないのか?」
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