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――――8時間前
桜庭は通ってる私立三高高校で妙に長く感じる4時間目を終えて、昼休みの学食にいた。
「げっ!勇、お前また飯そんな少なくて良いのかよ!?」
勇の向かい側の席に座っていた少年が桜庭の昼食を見て立ち上がる。
「なんだよ輝見、俺は贅沢はしない主義なんだから良いだろ」
桜庭はそう言うと、見るからに安そうなサラダや少なめに盛り付けたご飯を頬張る。
「贅沢をしないんじゃなく、できないんだろ?」
桜庭をからかうように東堂 輝見は言い返す。
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