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「ね、ねえ。やっぱり戻ろうよーディスティーン…」
ノアは洞窟に進むのをやはり嫌がった。だが、ディスティーンは気にせず大丈夫だといいつづけた。
(何か嫌な予感がする…)
「ノア、早く!」
「う、うん…」
この時、まだ知らなかった。
ノアたちを襲う恐怖の始まりを…
ノアたちはさらに奥に進み最新部へとついた。
「ほらっ、ディスティーン。もう行き止まりだよ。だから…ん?。」
ノアは床に目をやった。
「この床…なにか描いてある。何だろう…」
気づいた時にはディスティーンはその床の描かれたなにかに足を踏み入れていた。その時、なにか、何かの音がした。
「ディスティーン…今の…」
「わからない…。それよりノア、そこから離れるんだ」
ディスティーンは今までと違いなにかを感じたのかあわててノアにそう言った。
「な、なに!?きゃ!」
ゴゴゴゴゴッ!
なにか洞窟内が揺れしばらくして収まった。
「お、おさまったみた…い!?」
「どうしたのノア?」
ノアは驚いた表情をみせた。
ディスティーンも異変に気付き
「……あっ!」
「……1000年ぶりか…」
「……ほぅ…人間…」
「!?!?!?」
ディスティーンは目を疑った。「……人の子よ…我を封印から解いた事、感謝する…」
「…褒美に…我が直々に…死をくれてやる…」
そう言って現れた何者かわからぬ人物にディスティーンは殺気を感じ、立ち向かっていった。
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