ろく

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「あれっ?お前……。」 急に首筋を撫でられ、体が飛び上がった。 いやだ、びっくりするじゃない。いきなりレディの体に触るなんてこの子ったら…… 「首輪に名前書いてあるじゃん!!お(ろく)って言うのかぁ。」 男の子は調子に乗って私の頭を、背中を、頬を、顎を撫で続ける。 いや、これは気持ち良いからとかじゃなくてご馳走になったお礼にちょっとくらい私の毛並みに触らせてあげてもいいかなー……って、そんなことはどうでもいい。 私の名前は《みるく》だ。
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