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「朝からいろいろと立て込んでいまして時計を見るのを忘れてて……」
「やかましいっ!遅刻は遅刻だ!斬るっ」
あれほど念を押したのに遅刻してくるとは。この新人、いい度胸をしてやがる。
福田目掛けて刃をスレスレで振り回してやる。少し生命の危機を味わえ。
「ちょ!!!!あぶっ、サクラさんっ!俺を斬ったら……、うわっ!金斗雲が出動できなくなりますよ……って、ぬは!危ねえっ」
「遅刻魔が偉そうにしゃべるなっ!」
「ギャー!!痛いっ!」
刃の柄の部分で福田を殴り、多少気が済んだあたしは金斗雲に飛び乗る。
遊んでる暇はない。
今日も『標的』を斬るため走るのだ。
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