幼馴染の君

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唇が離れチラッと視線が交わる 「ヤバイ…今こっち見ないで」 麻人は手のひらで目の辺りを隠した 「どうして?」 私がその隠している手に触れそっと外すと赤い顔をした麻人が 「いや、なんつーか。今まで我慢してたから…キス出来たの嘘みたい」 フフッ 「あっ何笑ってんだよ」 「ううん。可愛いなぁって」 ビシッ 「いったーい!」 麻人は私の頭を軽く叩いた 「笑ったバツ!」 そう言うとスタスタ先に行ってしまう麻人を追いかけ、隣に並ぶ 「待ってよ。あっ、さっきの彼女は?」 「あっ、あれ俺のいとこ。」 「いとこー?!」 「何か問題でも?」 「いえ、ただの早とちりでした」 気がつけばいつも通りの私達に戻っていた でもちょっと違うのは、ふれあえる甘い関係になったって事 きっと君は私に甘い時間をくれるはず 15年も私を思っててくれたんだから 「麻人?」 「ん?」 「スキ…」 「俺の方が好きだし…」 fin~
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