思い出の手紙

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「ユンさん、あれ取ってください」 「はい」 「ありがとうございます」 「いえ。あ、これはどこに置けばいいですか?」 「それはこっちです」 昨日のてんてこ舞いが嘘みたいに、今日は仕事がはかどってます!! やっぱりパートナーがいるのといないのとでは違うんだな。 以心伝心のごとく私が言ったことをすぐに理解してくれるユンさんに、とっても感謝です。 …それにしても、今日はお客さんが少ない気がする。 いつもこの時間はお客さんで賑わってるのに。 「なにか、大切な仕事が入りそう」 「…え?いきなりどうしたんですか?」 「いや、お店がこんなに静かな時は大切な仕事が入る確率が高いんですよ。 だから早く品物を整頓してしまいましょう!」 さっきよりも動くスピードを上げて品物を整頓していく。 えっとこの間は結婚する娘さんに贈る髪飾りで、その前はペアリング。 どれも受け取った人が幸せになれるようにと願って、魔法石を仕上げに使って。 ……そう言えば、予備の魔法石がこの間ので無くなったな。 あ、あと造り途中のも仕上げなきゃ。 「よし、これで終わりっと」 最後に展示用の魔法石を置いた。 うん!品物は整頓し終わったし、工房にこもろうかな。 「あの、ユンさん。私少し工房にこもるんで、なにかあったら呼んでください」 「わかりました」 .
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