思い出の手紙

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作業に没頭していたら、突然頬に冷たい物が触れてびくりと体が跳ねた。 「すみません。何度呼んでも反応がなかったので」 驚きで心臓が早く動いている。 「……いえ、私こそすみません。えっと、なにかあったんですか?」 「あ、そうでした。リラさん、お客さんですよ」 「わぁお!すぐ行きます!」 私の言葉を聞いたユンさんは、にこりと笑みを浮かべて工房から出ていった。 ……はぁ、驚いた。 と、そこでさっきまで造っていたピアスを見る。 ……よかった。失敗はしてない。 今回のことで没頭する癖を直さないといけないかな、と思いました。 ってそんなこと思ってる場合じゃなかった!! お客さん!お客さん来てるんだった!! 急いで工房から出る私。 .
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