パートナー

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夕方になるとあまりお客さんが来ないので、魔法石を造るための材料を整頓していたらお店の鈴が鳴って扉が開いた。 「いらっしゃいませ!」 「あの、ここってリラ・クリスさんのお店ですか?」 「はい、そうですけど」 「よかった。僕、リラさんがパートナー募集をしていると聞いて来ました。ユン・ファーノっていいます」 「あ、はい」 ……どうしよう!?来てくれたのは嬉しいけど、この人一般の方だよね? だって、魔力が感じられないし。 「あの、ユンさんは一般の方ですよね?」 「はい。あ、一般人は駄目ですか?」 「いえ、一般の方も大歓迎です!……でもパートナーらしいこと出来ないと思います」 「え、それは僕に魔力がないからですか?」 「ち、違います!あの、普通のパートナーだったら魔物狩りとかの手伝いなんですけど」 「けど?」 「……私は魔法石を造るだけで、魔物狩りとか出来ないんです。一般の方でも魔物狩りができる方もいますし、あの、だから……」 少しの沈黙の後、ユンさんは私の言いたいことを理解してくれたみたいで口を開いた。 「あぁ、つまり僕は売り子しか出来ないってことですか」 「はい…」 あぁ、これでパートナー希望の人が帰ってしまう。 明日も一人決定だな。 .
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