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闇付き
気が付けば
僕の回りは白ではなく
気が付けば
僕の回りには
人が居なくなり
気が付けば
僕の耳は他人の声を
捉えず
ただ自分の声だけを
捉えていた
気が付けば
真っ黒で静かな
僕の歌声だけが響く世界
気が付けば
僕も真っ黒で
気が付けば
白が怖くなった
戻りたくても
戻れない『白い世界』は
何も知らなかった頃の世界で
すっかり居心地の良い
『黒い世界』は
どんどん僕を飲み込んでいくの
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