1806人が本棚に入れています
本棚に追加
/224ページ
『…はッ…ハァハァハァ…ンッ…。』
何とか朝霧さんの唇から逃げると、酸素を口いっぱいに吸い込む。勿論、手の甲を口に当てて、これ以上キスをされないように。
肩で息をしているのは私だけのようで。何となく朝霧さんを睨むと、
「…誘ってんのか…?」
と訳の分からないことを呟かれる。
朝霧さんの今の顔は、意地悪する時の顔だ。ということで、全力で首を横に振った。
「…クックック…、凛。
SILENTの仲間紹介するから、金曜日、Other roomに来い。」
朝霧さんは笑いながらそう伝えると、私の前髪を掻き分けてキスを落として寝室から出ようとする。
『…寝ないんですか…?』
とっさにシャツを掴む。
最初のコメントを投稿しよう!