仲間

34/43
前へ
/224ページ
次へ
「朝霧。」 って、結花!いかにも年上の朝霧さんに呼び捨てはヤバいよ! こんな時、結花の肝が据わっている性格には尊敬する。 結花の問い掛けに、朝霧さんはゆっくりと振り返る。 「凛を大切にして。 もし、凛が泣くようなことがあれば私はあんたを軽蔑するし、絶対許さない。」 「ああ。約束する。」 結花の力強い声とは反対に、落ち着いた声が私の耳をくすぐる。 少し緊張した私が、朝霧さんの手をキュッと握ると、朝霧さんも握り返してくれた。
/224ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1805人が本棚に入れています
本棚に追加