一章

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「近藤さん、私のこと、 やはり皆様に紹介されたりするのでしょうか」 「あぁ、夕食の時に紹介するつもりだが、」 「では皆様より先に私が小姓をする沖田総司さんに挨拶をしたいのですが…」 私がそう言うと確かに…といって僅かに口角をあげ、言った、 「総司の部屋まで案内しよう」 長い廊下を歩き、 無言のままたどり着いた襖の奥に近藤さんは呼び掛けた。 「総司、いるかい?」 「うん…その声は、近藤さんかな?」 「うむ」 そう言って近藤さんは襖をあけるそこには、 今迄すれ違った人に比べ 少し幼さの残る男性が居た、 「お帰り、近藤さん。 …誰?」 「あぁ、この方は旅の途中で会った人だ」 そういって沖田さんと話しはじめた .
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