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「私が小さい頃です───…」
そうして淡々と私は語りだした
私の家族は母、父、兄、そして私の四人で、…私が生まれてくるまでは仲の良いいいかぞくだった
私は
父の浮気相手の子。
私が生まれたことにより
母は荒れた。浪費癖がついて、
いつも私達を困らせた。
そんな母のせいで父も荒れた
父さんは私達に暴力をふるった
母さんも私達に虐待するようになった
お兄ちゃんは私を連れ出して
逃げてくれた。
そして私にこう言った
「もうあいつらは親じゃない。
あんな…っ!!いいか、いろは、俺たちはもう出雲という苗字は捨てるんだ。二人で生きよう…」
生活は苦しかったが、事情を知った人がたまにお裾分けしてくれたり、とにかく毎日楽しかった。
しかし先日、その兄も死んでしまった。
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