一章

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「私が小さい頃です───…」 そうして淡々と私は語りだした 私の家族は母、父、兄、そして私の四人で、…私が生まれてくるまでは仲の良いいいかぞくだった 私は 父の浮気相手の子。 私が生まれたことにより 母は荒れた。浪費癖がついて、 いつも私達を困らせた。 そんな母のせいで父も荒れた 父さんは私達に暴力をふるった 母さんも私達に虐待するようになった お兄ちゃんは私を連れ出して 逃げてくれた。 そして私にこう言った 「もうあいつらは親じゃない。 あんな…っ!!いいか、いろは、俺たちはもう出雲という苗字は捨てるんだ。二人で生きよう…」 生活は苦しかったが、事情を知った人がたまにお裾分けしてくれたり、とにかく毎日楽しかった。 しかし先日、その兄も死んでしまった。 .
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