一章

2/12
前へ
/91ページ
次へ
何も思い出せない、 分かるのは、 自分の名前と、 いま此処にいるのは 危険だということ。 周りの状況からすると、 攘夷浪士だと名乗る奴らに この小さな村は壊された 何が起こったのか分からない。 目の前に倒れている人、 大好きな兄。 唯一の肉親で、私のすべてだった 地面には血が広がっている。 混乱していて、 …涙すら出ない。 .
/91ページ

最初のコメントを投稿しよう!

52人が本棚に入れています
本棚に追加