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今日、此処で何が起こったのか、なぜ兄は倒れているのか、
2つの疑問が頭の中をぐるぐる回る。
思い出そうとしても、頭痛が
するだけ。
状況がわからず、
立ち尽くしていると
遠くから声がした、
「────おい、生存者だ」
「本当だ…女か?」
悪い予感しかしないが、
逃げる気もない、
勝ち目はないし、
逃げ切れたとしても
生きる意味もない
「殺してもいいんだよなァ」
片方がそう言って、
こちらへ向かってきた。
もう片方もついてくる。
「逃げるぞ────!!」
聞こえた声に振り返ったときにはもう手を引かれていた。
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