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私は慌ててどうにか足を動かす、
私の手を引くのは、
男の人だった。
「はぁはぁ───っはぁっ…」
「もう少しだ…!!」
転ばないように必死に
足を動かした、
その間に見た町の一角は
酷かった。
やっと涙が出てきた、
「町のはずれに来た…後ろから追われている気配もない、大丈夫だろう」
前を走っていた男性が脚を止め、私の方をふりかえり言った、
「すまない…本当はあいつらを切り倒すこともできたんだが、君の目の前で人を斬るのはできなかった。…おかげではしらせてしまったな」
この人は助けてくれた…
信用してもいいのかな…?
「あの…あなたは…?」
「俺は…近藤勇だ、京の町の治安を護っている、」
聞いたことある名だな…、
しかし、いまいる場所は
京からは遠い所で…
「なぜこんなところに…?」
私は尋ねた。
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