一章

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私は慌ててどうにか足を動かす、 私の手を引くのは、 男の人だった。 「はぁはぁ───っはぁっ…」 「もう少しだ…!!」 転ばないように必死に 足を動かした、 その間に見た町の一角は 酷かった。 やっと涙が出てきた、 「町のはずれに来た…後ろから追われている気配もない、大丈夫だろう」 前を走っていた男性が脚を止め、私の方をふりかえり言った、 「すまない…本当はあいつらを切り倒すこともできたんだが、君の目の前で人を斬るのはできなかった。…おかげではしらせてしまったな」 この人は助けてくれた… 信用してもいいのかな…? 「あの…あなたは…?」 「俺は…近藤勇だ、京の町の治安を護っている、」 聞いたことある名だな…、 しかし、いまいる場所は 京からは遠い所で… 「なぜこんなところに…?」 私は尋ねた。 .
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