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そうして私は新撰組の屯所で
働くことになった。
私は料理ができない、
子供の頃から
料理する食材すら買うお金がなかったから
それを伝えると近藤さんは
少し困ったようだった、
きっと私を女中として迎え入れるつもりだったのだろう。
「そうか、料理が…。苦労したんだな…」
「……………」
「そうだな…なら、ある奴の小姓をしてもらおう、」
「小姓…ですか?」
小姓とは普通、若い男子がやるものだが、料理もできないし、仕方がない。
「沖田総司といってな、悪い奴ではない、可愛い奴さ、だが少々我儘でな、前の小姓さんは辞めてしまったよ」
「はあ…、」
それって、ちゃっかり厄介者を押し付ける気じゃ…
そう思ったけど、この人が拾ってくれた命、この人のために使おうと思った、
私は一回死んだんだ。
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