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「誰にも言わないでよね」
組長の吐息がかかる、
それがくすぐったくて
目を閉じた
「聞こえてるのかな?
それともなにか期待してるの?」
「えっ!!いや!そんな…!」
急いで目を開けると
組長の顔にはからかうような
笑みが浮かんでいた
「わざとですか…?」
「途中から、少しね」
組長はくすくす笑っている
からかわれた…!!
「でも」
組長の表情がまた真剣になった
また急に変わった声色に
体が強ばるのがわかる
「しゃべらないでほしい、
っていうのは本当」
「………」
「喋ったら斬るから」
組長が立ち上がって部屋を
背にした
一瞬見えた組長の表情は…
悲しそうだった。
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