私が海岬を知った日

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日直「さようなら」 そう言った瞬間、 私は教室を出た。 玄関に行くと、 奈美さんがいた。 (彼氏待ってるのか) そう思いながら 靴を出し履く。 さて帰ろうと思ってるとき、 外に一台のタクシーが停まる。 (タクシーで帰宅とか 金持ってんなー。 あれ、後ろに誰か乗ってる) ―スタスタスタ― あ、奈美さん、 タクシーに乗った。 あれが彼氏なんだー。 随分、チャラそうだな。 ピアスじゃらじゃらだし。 あのタイプは無理! そう思ってた男こそ 海岬だった。 みいの海岬に対する第一印象は かなり悪い方だった。
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