アイツと俺

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――あなたの願いは何ですか? 脳裏に言葉が響いた。 ハッとして目を開けると、そこは目を開けているのか分からなくなるほどの暗闇だった。 「願い…? そんなもの…」 『無いの?』 辺りに声が響く。 声のした方を向くと… 「小さい頃の俺…?」 ポツン、と小さい頃の俺が立っていた。 『ねぇ、本当に願い事無いの?』 「は…? あ、あるに決まってんだろ…。」 嘘。 本当は無い。
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