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「静かにしてください!
今から、今年行われる競技を黒板に書きますので、自分の出たい競技名の下に自分の名前を書いてください!」
委員長が声を張り上げる。
すると、書記係が黒板に競技名のを書き始めた。
・リレー
・綱引き
・玉入れ
・騎馬戦
・障害物競走
・借り物競争
……などなど。
まだ他にもあるが、人気なのはこれくらいだ。
「どれに出よっかなー?」
真歩が呟く。
「理緒はどれに出るんだ?」
直哉が俺のほうを見て聞く。
「んー…。 何でもいい。
面倒くさいし。」
俺がそっけなく答えると、直哉は拗ねたように頬を膨らませる。
直哉は可愛い系のイケメンだが…男がそんな風にしても可愛くない。
「なんだよー。
非協力的だなー…。」
「最初から、そう言ってるだろうが…。」
ため息交じりに、そう吐き捨てる。
「もー…。
……じゃあ、理緒は足が速いから、リレーかな?」
俺たちのやり取りを見て、真歩が提案を出した。
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