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………
そして週末、私は『いつもの』じゃない喫茶店で彼を待っていた
良平を、初めてプライベートで呼び付けた
待ち合わせ時間の少し前からコーヒーを飲みつつ、彼の到着を待っている
「お待たせー、里美ちゃん」
ついに亮平が来た
「あ、ごめんねー
わざわざこんな粉雪舞い降りるロマンティックな夜に呼び出してぇ」
「いいよいいよ、こうやって里美ちゃんと外で会うのも初めてだからなんか新鮮だし
…私服姿も可愛いんだね、ドキドキするな」
なんて爽やかな笑顔で言ってくる
「あらあら、お上手ね
すいませーん、こちらの彼にも何か暖かいお飲み物を!」
ウェイトレスが小走りにやってくる
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