始まりは突然と

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「電話を取った奴はな 皆、殺されるんだ!」 「殺されるなら ニュースか何かに なってるでしょ!?」 「ニュースになんか なるわけないだろ! これがおこってるのは 俺達の学校なんだぞ!」 「えっこの学校だけ?」 何故、何故この学校だけ? 可笑しいじゃん。 山中はきっと 私達を怖がらせたいから 嘘をついてるんだ。 きっとそうだ! 「三年に居た、西山先輩 いただろ?」 「確かに、でも 居なくなったよね?」 「でも、西山先輩は 不良だったし 不良仲間とどこかに 行ったって言われなかった?」 「西山先輩はあの電話の 奴に殺されたんだ!」 山中、どこまで 嘘つくの? 縁起の悪い嘘までついて! ……まさか、嘘は 本当なの?? 「しかも西山先輩 言ってたんだ。 電話の声はあいつだって!」 「「あいつ?」」 「あいつだよ! ここのクラスだった 香山 美帆だよ!」 '香山 美帆'確かに ここのクラスに居た 一ヶ月前までは… 「でも、あいつ 一ヶ月前に死んだじゃん。」 「でも!先輩は あいつから電話が来たって!」 「恵子の言うとおりだよ。 美帆は一ヶ月前に 死んだじゃん。」 「もしかして、あの世から かけてんじゃね?」 恵子はクスクスと笑う。 そう、美帆が死んだのは イジメ。有名校の私達の 中学校はそれがニュースに なると知名度と信頼度が 落ちると言って これは闇に葬られた。 「でも、噂だけなら なんで山中そんなに 怯えてんの?」 「俺にもかかってきたんだよ。 あいつから電話がっ!」 「「…え?」」 それは突然の 告白だった。
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