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ふわぁーん
不意に心地好い風が私の頬をかすめ、私は、顔を上げた。
と、いっても目に映るは、真っ暗な闇だけど・・・。
その風で、先ほどの夢を思い出した。
そう・・・あれは、夢に違いない。
---生きた証
あの言葉が頭の中に浮かぶ・・・
生きた証って何?
それが無いと私は、死ぬ事すら出来ないの?
何だか絶望感が私を襲った。
死ぬ事が私に残された最後の逃げ道だったのに、それを取り上げられた気分だ。
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