三番目。

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-2XXX年○月X日。 かつてアメリカと呼ばれていた国の荒野。 そこでここ2、3ヶ月続いていた曇り空の下には、火薬と血の臭いがただよっていた。 人が土壌のなかで身を隠しながら銃を撃つ反対側では、無数の人型歩行兵器が侵攻を続けていた。 途切れることのない銃声と共に、一つまた一つと命が失われていった。 「くっそー勝てっこねーよ。あんな化け物。」 一人の若い兵士がそう声を荒げながら、銃を撃ち続けていた。
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