#01 母親から息子へ

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……………… 新暦0099年 ミッドチルダ 中央区広場 真ん中に噴水があり、子供たちの遊び場としても有名なここでは 休みの午後といえば、一番と言っていいほど 多くの人が入り乱れていた。 噴水を見ている人、ベンチに座り話す人、近くの遊具で遊ぶ子供たち その親同士も、ベンチに座り安心してその様子を見守っている。 賑わう広場 しかし…… 子供1「あれ? なんだろこれ」 滑り台から下りてきた五歳くらいの男の子は、砂場に埋まる桃色に光る塊に近づいた。 野球ボールくらいの大きさのそれを、男の子は小さな手で広い上げる。 少女1「なに? それ、すごくきれい」 少年2「ボールかな?」 他の子供たちも、次々と集まってきた。 珍しいその桃色に光る塊に、目を奪われていた…… その時
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