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ビー君は、
少し焦った様子だった。
「どうしたの?」
「原因不明の病気にかかって、入院しなきゃいけなくなったんだ。」
次の日、
私は朝早くから車を飛ばして
見舞いにいった。
「大丈夫?原因不明って何?」
私の心配をよそに、
ビー君はけろっとした様子で、ベットに横になり、
テレビをみながら笑っていた。
「ごめんねわざわざ来てもらっちゃって。昨日、いきなり足が痛くて動かなくなってさ‥」
病名は聞いても、
難しくてわからなかったが、一週間程で完治すると聞きホッとした。
なんでもウイルス性のものらしい。
それから四日程、
面会時間ぎりぎりまで
毎日付き添った。
早起きは苦手だったが、
入院中はビー君の気が滅入るだろうとそちらの方が気掛かりだった。
だが彼も気にしなくてはいけないが、もっと家の状況も、日に日に悪化していた。
男の人の声で、
毎日電話が何十件もあるし、
督促状とかもきていた。
胸がキリキリして
引き裂かれそうな思いだったが、
「明日両親もお見舞いにきたいって言ってるから連れてくるね。」
そう言って帰った。
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