出会い

5/6
前へ
/106ページ
次へ
それが私たちの最初の出会いとなり、 アイが仲を取り持ってくれて 私は彼のメールアドレスを手に入れた。 というか、渡された。 「彼ね、理緒気に入ってたよ。あんたは、どう思うの?」 と言われ、 追い掛ける恋も疲れていたし 成り行きで付き合っている二人とも別れを告げたかったのもあり、 内心は少し 『おいしいかも』と思っていた。 「ん~アイは何回か彼に会ってるみたいだけど、性格とかどうなの?浮気とかされるの絶対いやだし‥」 矛盾してるよなぁとか 自分を突っ込みながら言った。 「彼、純粋だとおもうよ!なんてゆうか・・・まがったことは嫌いって感じ。」 「ふーん。」 「まずメールしてみなよ!それからじゃない?」 そーだよな。 そーしよ。 今日も外国人バーで働く。 とても暇で、 酔いもしきれなかった。 その日に、 外人の彼と日本人の彼に別れを告げた。 二人とも返信メールには 《意味がわからない》みたいなことが書いてあったから 「バイバイ」と返した。 バイバイって世界共通なんだなぁ‥笑 帰ってシャワーを浴び、 布団に丸まりながらメールの作成を開始した。 一時間はかかったかな。 結局送った文章は 『久しぶり!誰だかわかる?アイにアド聞きました☆彡メールとか好き?たまにメールしたいなぁ☆』だった。 それに満足したのか、 いろんな妄想に浸る私はにやけていた。 あれから1時間半‥ 返事が来ない。 やきもきしていた。 ‥というか当たり前だろう。 夜中3時すぎにメールを送った。普通の人は爆睡タイムだ。 でもこの頃の私は、 「好きな人からのメールなら夜中でも起きて返事するなんて当たり前。」 なんていう、すごい常識を持った人間だったから、いよいよタチが悪い。 いつしかしびれを切らして 『ねぇシカト!?』 と追加で送信していた。 我ながら・・・・ 以下略。 明け方になり、 すでに夢の世界へ墜ちていた 私の携帯へ返信が届いた。 「おはよー(=^-^=)シカトじゃないよ!寝てた。」 その日から、 メールのやりとりが始まった。
/106ページ

最初のコメントを投稿しよう!

244人が本棚に入れています
本棚に追加