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それが私たちの最初の出会いとなり、
アイが仲を取り持ってくれて
私は彼のメールアドレスを手に入れた。
というか、渡された。
「彼ね、理緒気に入ってたよ。あんたは、どう思うの?」
と言われ、
追い掛ける恋も疲れていたし
成り行きで付き合っている二人とも別れを告げたかったのもあり、
内心は少し
『おいしいかも』と思っていた。
「ん~アイは何回か彼に会ってるみたいだけど、性格とかどうなの?浮気とかされるの絶対いやだし‥」
矛盾してるよなぁとか
自分を突っ込みながら言った。
「彼、純粋だとおもうよ!なんてゆうか・・・まがったことは嫌いって感じ。」
「ふーん。」
「まずメールしてみなよ!それからじゃない?」
そーだよな。
そーしよ。
今日も外国人バーで働く。
とても暇で、
酔いもしきれなかった。
その日に、
外人の彼と日本人の彼に別れを告げた。
二人とも返信メールには
《意味がわからない》みたいなことが書いてあったから
「バイバイ」と返した。
バイバイって世界共通なんだなぁ‥笑
帰ってシャワーを浴び、
布団に丸まりながらメールの作成を開始した。
一時間はかかったかな。
結局送った文章は
『久しぶり!誰だかわかる?アイにアド聞きました☆彡メールとか好き?たまにメールしたいなぁ☆』だった。
それに満足したのか、
いろんな妄想に浸る私はにやけていた。
あれから1時間半‥
返事が来ない。
やきもきしていた。
‥というか当たり前だろう。
夜中3時すぎにメールを送った。普通の人は爆睡タイムだ。
でもこの頃の私は、
「好きな人からのメールなら夜中でも起きて返事するなんて当たり前。」
なんていう、すごい常識を持った人間だったから、いよいよタチが悪い。
いつしかしびれを切らして
『ねぇシカト!?』
と追加で送信していた。
我ながら・・・・
以下略。
明け方になり、
すでに夢の世界へ墜ちていた
私の携帯へ返信が届いた。
「おはよー(=^-^=)シカトじゃないよ!寝てた。」
その日から、
メールのやりとりが始まった。
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