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~学校~
「おはよう智亜」
「おはようナギ!」
彼は僕の幼なじみの一条 薙斗。
僕や友達からはナギって呼ばれてる。
そして彼もまたイケメンなのだ。
なぜ僕の周りはイケメンしかいないのだ…。
「ねぇナギ、数学の宿題見せて!」
「また忘れたの?いいよ、今日は智亜当てられるもんね」
当てられてなくても見せてくれるくせに~♪
何て優しいんだ我が友よ…!毎度のことながらしみじみ思うよ!
ナギは基本口数が多くないクールさんだけど
よく微笑みかけてくれるから、笑顔も会話のうちに含まれてるような感じがして、口数が少なくても一緒にいて不満はないし楽しい。
「あっ!そうだ、今日帰りにうちよって。渡したいものがあるんだ!」
「わかった。俺も渡したいものがあるんだ」
「おっけー!」
…あれ?でもそういえば
「ねぇナギ、そういえば…」
「おーい!一条!」
僕がナギに話しかけた言葉は、生徒Aくんによって途切れてしまった。
彼は確かナギと同じ部活の人だ。
「一条、国語辞典貸してくんね?」
「うん、いいよ」
何度でも言います、何て優しいんだ我が友よ…!
あっでも国語辞典くらい普通か。
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