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近藤は慣れない制服を着て土地勘の無い場所を歩く。
必死に母親から貰った手書きの地図を手に走っていた。
手に汗をかいて2Bの鉛筆の字が薄く消えかかっていた。
「畜生。消えて見えねぇよ。」
濃さで言うとFといったとこってか。なんて独り言を言っていた。
学校までもう少しなのは確かだが遅刻寸前の為周りに同級生のような人物はいなかった。あるのは畑と病院とアパートだけ。
だが近藤は焦っていた傍ら安心していた。母から病院から近いと聞いていたからである。
病院の裏が校舎だった。あっけなさを感じた。だが遅刻寸前な為校門を潜り抜けた。
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