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「賢志くん、
何か疲れてんね」
サービスのオレンジジュースを運んでいくと、松村さんはメロンパンをかじりながらじっと見てきた
「そうかな?」
「うん
今度うちの店おいで。
安くしとくよ」
「ふふ、その内」
「俺が引きずってでも連れていくんで、よろしくお願いします」
「ははは、イチは怖いなぁ」
松村さんは実はせーたいし
マッサージとかすんだって
でもくすぐったいのやだから
苦手なんだよね…
「イチ、俺そんなに顔に出てる?」
「出てますよ
だから休んでくださいって言ってるじゃないですか」
ぷりぷり怒りながら
商品を並べてるイチ
怒ってるのは俺を心配してくれているからだって、わかってるから
だからつい嬉しくって笑ってしまう
「もう!あなたがそうやって笑うから、怒る気失せるじゃないですか」
仕方ないなぁ
ってわざとらしくタメ息
「倒れる前に言ってくださいよ」
「ふふ、ありがとう」
、
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