高校入学

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いよいよ明日が入学式か… 国際高校ってどういうところかなぁ… 聞いた話によれば有名な芸能人や実業家の子供などが集まるエリート高校らしい… 俺らのような一般ピーポーが間違っても入れない禁断の場所だ!! なのに入れた理由は二つ。 一つは他の全てを犠牲にして勉強したからだ。 もう一つはレイナと一緒に学校に生きたいという一点の曇りもない思いだ!! とまぁ熱苦しい思いは置いといて、明日の準備をしょう… それが終わるとベッドのなかに入るが。 入っても眠たくなかった!! いや、それどころか目がハイになっていて眠れない!? まずい…緊張する… 明日のことで頭がいっぱいだった。 明日レイナと一緒のクラスになれるのか?友達もできるのか?先生はどんな人なのか?この先どうなるんだ? 頭のなかでごちゃごちゃと増殖するウイルス細胞のように思いが浮かんでくる。 ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ… 気がつくと寝ていたが、目覚ましがなった時には目が充血してた。 ベッドからでるのがしんどい。 だが今日は入学式だ。 パジャマを脱いで真新しい制服に着替えた。 この制服凄いよ!! その制服の着心地は今まで着た服のなかで一番と言ってもいいほどに気持ちいい!! こんなの凡人が着れるもんじゃない。さすが高級素材だ。 昨日に準備したバッグを持ってキッチンへ向かった。 「ピッコロ!朝御飯出来たわよ」 ウチの母親が俺や他の家族の朝御飯の準備をしていた。 いつものことだが家族全員俺の名前を言わない。 もうあの交通事故以降俺はピッコロ大魔王。 名前の由来はこのプラントアーム『義手』だ… 「お袋おはよう」 「ピッコロ、学校へ行く準備をした?」 「もうやったよ…それよりもいい加減ピッコロって言うのやめないか?」 「いいじゃん別に、それより早く食べなさい」 そう言って家族はごまかす。 ジャムトーストを食べながらそう思った。 …もう家族が名前で俺を呼ぶことはないだろう。 誰も俺の本当の名前なんて覚えていないんじゃないのか? もう慣れてしまったが、せめて家族だけでもエイジって言って欲しかった。 せめて家族だけでもエイジって言って欲しかった。
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