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『メール受信:大倉さん』
初めて来たメールは愛華と愛音ふたりに送るはずなのに一斉送信でもなく、内容もそれぞれに合った内容で初っぱなから感心してしまった。
そして、大倉さんが忙しいからと1日1通のメールだけれどその日にあった出来事を長々と綴りあっていた。これは愛音も同じみたい。
毎日メールをして知ったのは相手は大倉さんというひとでママより年下だということ。仕事で地方に行くことが多いけれど出身地である大阪にはよく行くということ。
大倉さんはとってもいいひとで地方に行く度にその土地の美味しいものを送ってくれる。きっと大倉さんは食いしん坊なんだと思う
でもまだわからないこともいっぱいある。例えば、仕事だったりとか。忙しい仕事、地方に行く仕事ということしかわからない。名前も苗字しか知らない。
けれどそれでもあたしたちは満足していたんだ。
「ママ!今日も大倉さんからメール来たよ!また大阪にいるんだね!」
「俺大倉さんの関西弁移りそう」
そんなある日、ママの妊娠がわかった。
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