◇ おとんはXXXX

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‥さんびゃくろくじゅうごにちかぁぞくぅ~この… 「鳴ってるの誰の携帯~?」 ‥あ、やばい。 急いでポケットからケータイを出したけど時既に遅し。 けーちゃん先生(28歳独身)が呆れた顔しながら近づいてきた 「お前の携帯か、大倉愛華(あいか)」と言うと同時に手のひらにあったケータイを奪い取られた そう、鳴っているのはアタシのケータイである。 大倉愛華。双子の兄を持つ高校2年生。今はチャラ男疑惑浮上中なけーちゃん先生の授業中なのです‥! 「‥マナーモードにしといたんですけどぉ~」 「わかったから早くこの音楽を止めろ、うるさい」 今も鳴り続けるケータイ。クラスのみんなは静かにこっちを見ているから着信音の『365日家族』は余計に響くわけで‥ 『 着信 忠くん 』 ‥あ。ちゅーくんからだ。 「せんせー、電話に出ていいです「だめに決まってるでしょ~」 「いやマジで!絶対緊急だと思うんで!」 「だーめ」 「おとーさんやし!」 「え、って大倉くん!?」 「(笑)」 「ほんとに大倉くんなの?愛音(まなと)」 先生との言い合いをクラスのみんながクスクス笑い出したころ、ケータイの音楽が止まった。 「いや、俺らのおとーさんだから苗字は大倉に決まってるっしょ~?」 ケラケラ笑いながら双子の兄である大倉愛音は答えた。 けーちゃん先生はすこしだるそうに休み時間に職員室でのケータイの使用を許可してくれた。って言っても、もうチャイム鳴るけど(笑) _
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