◇ ドタバタホワイトデー

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やっと到着した自宅マンション。 来客用の駐車場に車が停められる。 あれ‥あの車、丸ちゃんの車とヤスくんの車に似とる(笑) まあ気のせいかーって言い聞かせて、荷物を両手で抱え込む。 「手伝ってーよ!」 エレベーターで上がって両手が塞がってるアタシの代わりにぴぃに玄関の扉を開けてもらう。 4人家族の大倉家。 靴は多くても出しっぱなしは7足 やのに‥ 見慣れない靴が6人分。 +山田たちとサッカーしているはずの愛音の靴 と、いつもの靴たち。 なんでやねん!!! 「あ、愛華おかえりぃ!みんな来とるよ」 少し酔っているのか、顔がほんのり赤い忠くん。 「山ぴぃと小山くんやん!」 2人はお邪魔しまーすってアタシを置いて入っていく。 アタシもリビングに入るとやっぱりいるエイト。 「なんでみんな居るん?愛音サッカーちゃうの?忠くん仕事は?のんでるの?」 浮かんだ疑問たちを投げ掛ける。 「せやねん、たっちょん今日も男前やろ?」 「ひゃはははは!」 「たつもう回ってきとるなー」 話が噛み合わへん。 酔ってる忠くんに代わってヤスくんが説明してくれた。 ホワイトデーのお返しをわざわざ持って来てくれたらしい。 せっかくだからって(何のせっかくだか全くわからん)飲み始めたら止まらんくなった忠くんだけ酔ってしもうたみたい。 「愛華こっちおいで、ここ座ってえぇよ」 忠くんがバシバシ叩いてるのは胡座で座っている自分の膝の上。 あほや、あほ。 _
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